行政書士の女性が家庭と仕事を両立するには?

行政書士に女性がなりたい、開業したいと思ったとき、大部分は、「一生行政書士としてやっていきたい」と思うことが普通でしょう。

ところで、女性が行政書士として開業する場合、家庭のことは避けて通れません。
一生独身でいる決心をしている人はあまりいないでしょうし、すでに結婚していたり、子供がいたりすれば、家庭も仕事も両方大事にしないといけません。
また、夫や子供だけではなく、年をとってきたら自分や夫の親の面倒を見ることもありえます。

しかし一人前の行政書士になったら、家庭の事情を理由にしてちょくちょく仕事に穴をあけるわけにもいかないでしょう。
ここで女性行政書士が家庭の都合をつけながら活躍を続けるための注意書きを並べておきます。

1 旧姓の使用

結婚すると女性は普通名前を変えます。しかし、名刺をつくり変えるといった負担が発生しますね。今では旧姓を通称として使うことが認められています。
結婚や離婚をしても、名前を変えないで働くほうが断然有利です。

2 家事等に対する家庭での同意

やはりフルタイムで働いていると、全部を女性ひとりでやるわけにはいかないでしょう。
夫をはじめ家族にその点を了承してもらうことは大切です。

3 子育ては計画的に

実は、行政書士受験中だったら、まだ小さな子供がいても楽なほうです。
特に通信講座等を使うなら、妊娠中でも授乳中でも勉強はできますから。

乳幼児期は子供と一緒にいたいと思うなら、開業するタイミングを遅らせて学校に入る年頃になってから着手するほうがいいでしょう。
何年も遅くなってしまいますが、開業するのはいくつになってもできます
実際に、40歳を超えてから開業して成功した女性行政書士もあちこちにいますね。

しかし開業後に家庭を持つ場合はずっとたいへんです(子供がいないならだいぶ楽ですが)。
将来的に開業もしたいし子供もほしいという場合は、妊娠・子育てについてしっかり計画しましょう。
子供が小さいうちは特に手がかかりますから、その間思い切って休む(その間に顧客が去ってしまうリスクはあります)、あるいは開業を遅らせる、といったことを考えるべきです。

それでもほとんど休まずにがんばっている例はあります。妊娠中もぎりぎりまで働いていた女性行政書士もいますし、産後もすぐに復帰した女性行政書士もいます
こういった場合は家族や身近な人の協力を頼むほか、施設も近くで探すべきです(無認可の保育園まで使っていた例もありますね)。

独力ですべての情報を探したり、すべての問題を解決したりするのは限界があるでしょう。
そんなときは同業者の話を参考にすることも大事です。登録後は、居住地の連合会によく顔を出したり、オンラインのネットワークを使ったりして、同業者、特に女性行政書士から話を聞く機会を持つことが大事でしょう。

次のページ




>>行政書士の実務をインタビューでご紹介(提供:フォーサイト)