行政書士全体で女性が占める割合の真相はこうです!

行政書士は専門職ですが、こうした資格では女性の割合がひたすら低いと決めつけられがちです。
ただしそれは女性が活躍できないという意味ではないですし、行政書士の中での女性の割合もただ少ないのではなく、増えている最中です。ここで詳しく説明していきましょう。

行政書士の割合は、おそらく全体では20~25%くらいの割合だろうとよくいわれています。
行政書士全体の中だと、4名~5名に1名くらいの割合でしか女性は活躍していない計算になりますね。

こんなことを最初に聞いてしまうと、「まだまだ行政書士は女性の割合も少なくて、男性中心の仕事なのだろう」なんて思いこんでしまう人もいるかもしれません。しかしそれは違います。

法律や金融等の専門家として事務所を開いて活動する仕事、いわゆる「士業」全体では、女性の割合はもともとどれもそんなに高くはありません。
この世界では、男女の割合が1対1くらいに接近している資格はまだありませんが、それは女性に不利だからではありませんね。過去数十年の間、たまたま女性が進出していなかったことの名残です。

もっとわかりやすい例を出しましょうか。
過去5年間の、行政書士試験合格者の男性・女性の割合の遷移です。

  男性受験者 男性合格者 男性合格率 女性受験者 女性合格者 女性合格率
平成19年 47454名 4333名 9.13% 17703名 1298名 7.33%
平成20年 46524名 3253名 6.99% 17383名 880名 5.06%
平成21年 49823名 4676名 9.38% 17525名 1419名 8.09%
平成22年 52256名 3695名 7.07% 18330名 967名 5.27%
平成23年 49288名 4130名 8.37% 17009名 1207名 7.09%

近年の行政書士合格者の、男性と女性の割合の差は、かなり少ないと断言して問題ないでしょう。
毎年、女性のほうが幾分合格率は落ちていますが、これは女性だと合格するのが不利になるわけではありません。

もともと、体力や筋力を必要としない、つまり男女差が特にないようなブレーンワークをするための資格試験でも、男女の合格率は完全に同じではありません
1~2%しか男女差がないのであれば、じゅうぶんに女性が合格する割合も、合格後に活躍できる割合も高いと考えられます。

むしろ世の中に膨大にある資格試験の中では、行政書士は男性と女性の割合がかなりいいほうだと解釈してもOKです。
なにしろ、現職の行政書士の割合を見ると、男性は女性の3~4倍ですが、現在の合格者に目をやると、たった数%の差しかないのですから。
(たとえば20年~30年以上前は、男女の差はもう少し広がっていた時代があったわけです)。

まとめますと、現職の行政書士の男女の割合も、試験の合格率における男女の割合も、(じわじわと、ですが)確実に狭まってきています。
数年後や10年後は、もっと行政書士の男性・女性の割合は狭まっているでしょう。 ためらっていないで、早く飛び込んでしまったほうが正解なのです! 

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